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Insta360 OneX2で撮る逗子湾クルージング with Tandem Island
前回紹介したInsta360 One X2 の感想、結論を先にいうと、これでやっと思っていた映像が撮れる、といったところでしょうか。とてもよくできたカメラです。
常に激しく揺れる小型ヨットやボートの上で、ブレのない安定した動画を撮るのはとっても難儀なことでした。
普通のデジカメを手に持って撮るとこんな感じです。
これでは見てる人が酔ってしまってとても使えません。
以前はジンバルといって、下に重りをつけた振り子の上にカメラを据えて、できるだけ水平を保ち揺れを防ぐ装置が使われていましたが、調整もさることながら機械の大きさがネックでした。
そうしているうちに、中国のDJI社から電子制御のジンバルOsmo シリーズが出ました。いわゆるヌルヌル動画が簡単に撮れるようになったのです。
そして初めて店頭で見た時には思わず二度見してしまったOsmo Pocketという商品が同社から出ました。何しろ小いさい!それにカメラだかロボットだかわからない形状をしていてなんともかわいいスタイルなのです。私にとってはこれが初のヌルヌル動画体験でした。
tandem island in Zushi--Osmo Pocket CAM--
これでヨットやボートの上でもなめらかな動画が撮れる!と思ってOsmo Pocketを買ったものの、専用の防水ケースがなかなか発売されませんでした。
当然、海にも持って行かれない。利用回数がぐっと減ってしまいました。約1年後にやっと防水ケースが出たのでそれに入れて何度かタンデムアイランドの上から撮ってみました。
(RichoのTheta Sと比べて)鮮明でコントラストも良く、とてもきれいな映像が撮れました。ただ、持っている自分の手の上下動は消しきれず残念な動画になってしまいました。上の動画がそれです。
画質は良いのですが、画角が狭いのが難点。ワイドレンズも後に出ましたが、満足いくものではありませんでした。
また後述しますが、防水ケースは考えものです。
いろいろ書きましたが Insta360 One X2ではこれまでのほとんど問題点を解決してしまいました。
シャッターを押すと360度を撮影してしまうので、自分もばっちり入ってしまいます。自分のスマホがモニター兼リモコンになるので、それで操作もできます。
あと特筆すべきは「一旦撮ってから後で編集」を実現する専用アプリ Insta360 Sudioです。
自分が映り込もうが、邪魔な被写体があろうが、撮った映像をこのアプリを使って見せたい方向の映像をポイントしていき、明るさや色を調整して、最後にBGMを選択すればハイ出来上がり。
スマホで編集したての動画をそのままLINEで友人に転送できてしまうのです。送られたほうはびっくり!さっき何気に撮った動画がBGMもついてこんな立派なカタチになってるなんて!と。
思い出せばThetaで撮り始めた時、全天球写せたのは面白かったのですが、全部撮っていい場合とそうでない場合があります。撮るからには見せたい対象があるものですよね。
“まずは撮ってあとで編集”を簡単にしたのがInsta360 OneX。360度画像から静止画像を切り取っても、画像の鮮明度はとてもよく、Insta360 OneXはじゅうぶん使えるカメラです。
このOne Xを買ったとき、すでに上級機種のOne Rが発売されていました。正確にいうと予約受付中でした。
私は待てずにOne Xを買ってしまったのですが、当時One Rにすべきだったか・・・と悩みました。なぜなら、One Rは防水仕様だったからです。
ただ、私の勘では構造上、防水が緩そうな気がして決心がつきませんでした。
リコーのTheta(シータ)で予測できなかったのが夏の暑さでの自動停止でした。ただでさえ炎天下。防水ケースにカメラを入れたところまでは良かったのですが、密封したところにカメラが発する熱がプラスされて・・・。
いくらなんでもそんな高温の中でカメラは正常に動いてくれません。
録画中、カメラはとても熱くなります。
One Xを買った私は防水ケースを買い足しましたが、Thetaと同じ理由でケースに入れた数十秒後に電源が落ちました。
そして、2020年10月末にInsta360 OneX2が発売になりました。
①防水仕様になったこと
②手振れ補正がより強力になったこと
など改善されました。
これを待っていました。
で、オリンピックの事情でしばらく使えなかった葉山港で久しぶりにタンデムアイランドを出してきたので、その時の動画をYou Tubeにアップしました。参考にしていただければと思います。
このカメラも1年ほどすれば過去のモノになってしまうのでしょうか?
わかりませんが、Insta360 One X2 、これはしばらく使えそうです。ありがたいカメラです。大事に使いたいと思います。
あ、ちなみに私は撮った映像はスマホでではなく、PCで編集しています。ソフトはPower Directorです。この歳だとスマホではぁ~。
あまり、長所ばかりだと良くないので、イマイチな点も書きます。
2つだけ。
画質です。特に中心から離れたあたりや、少し拡大すると残念な画質になってしまいます。
360度カメラとしては満足ですが、アクションカメラとしては広角レンズのもの(GoProなど)にかないません。
もうひとつはバッテリーの持ちです。性能はOneX より良くはなりました。あんな小さなバッテリーに文句を言ったらバチが当たるってものですが、早く予備バッテリーが欲しいところです。
2021年1月初旬の段階ではまだOne X2の予備バッテリーは発売されていません。