先日来、スピンネーカー帆走の魅力を書いていますが、
これはクルーザーに乗っている方にもぜひ、船の奥に突っ込まれているスピンネーカーを取り出し遊んでいただきたいと思っています。
以前、ニュージーランドにいたころ、ヨットに乗る機会に恵まれましたが、スピンネーカーでの帆走の ”当たり前さ” には驚かされました。老若男女、その扱いに慣れているのです。
いっぽう日本に戻ると、利用頻度はぐっと減ってしまいます。
・セイリングに行く人数
・人がセイリングに接する時間
この違いが影響しているのだろうと思います。
特に、老若男女のうち、「女」の違いは顕著でした。
ヨットに乗っている日本の女性の数がとっても少ないのは残念です。
なかなか日本がそうならない理由は30年前に出版された拙著「さらば日本マリン熱」に書きました。もう絶版ですけれど。
それでもSUP(スタンドアップ・パドル・ボード)という道具ができて、女の人を海でよく見かけるよになりました。
それと同じく免許も船検も必要なく、その日から海に自由に遊べるHobieのアイランドシリーズ、
アドベンチャーアイランド、タンデムアイランドは人と海の距離をぐっと縮めてくれる絶好の乗り物です。
話は戻してスピンネーカー、これは船の真横より後ろから風を受ける時に使う帆です。
クルーザーでは数人がかりで扱うものですが、このアイランドシリーズのスピンネーカーはひとりで全部できます。それもとってもシンプルに。
オプションなので、特別に注文しないといけませんが、ひととおり乗って慣れたらぜひ試していただきたいアイテムです。
スピンネーカーを揚げての加速は格別!
動画をアップ(上に紹介)しましたが、スピンネーカーのすばらしいパワーを…体感はできないものの…ご覧いただけると思っています。
特にマルチハル(双胴船)タイプのこの船は、風を受けても船体が斜めになることがありません。その力もスピードになるという感じで、加速しているときは快感です!
撮影したのは逗子湾。当時は北風が6~9m/秒くらい。吹いたり止んだり…という感じでしたが、逗子湾は南西に口が空いているので、北風が吹いても波が立たないのです。
なので、画面が安定した良い動画になりました。
それも、Insta360 ONE X2 という優れたカメラのおかげ。
これを手にするまで、とってもお見せできる動画は撮れませんでした。
とりあえず撮って後で編集…という一見面倒な作業にも、もう慣れました。
編集のしようによっては、1つのカメラで複数の視点からの映像が作れるので、何台のカメラで撮ったの?という作品もできてしまいます。
4~5万円程度、決してお安くはありませんが、その費用と労力を費やしても、作ったすばらしい動画を見ればおつりがくると思います。
Insta360 ONE X2の前身、ONE Xは防水仕様ではないので海では使い物になりません。防水ケースに入れたところ、カメラの熱と太陽の熱でケース内が高温になり使えません。ご注意ください。
拙著は(下)こちら。
この表紙や各章ごとのきれいな写真は、フリーの編集者、西尾智明さんから提供されたもの。飛びぬけて青い海はハワイでのものです。
その西尾さん、現在は脳卒中からのリハビリ中。頑張ってまた2人で本を出せたらいいなと思っています!