令和3年、2021年になりました。
あけましておめでとうございます。
お正月ですので、ちょっと浮世を離れたお話しを。
タンデムアイランドに乗ってから、私の心の底にあったマルチハル(双胴船のように船体が2つ以上ある船)アレルギーはすっかり治りました。
アレルギーの元はといえば…F-27というヨットです。この船はバブル当時センセーショナルに登場しました。
何が画期的だったかというと、トライマランといってタンデムアイランドのように船体が3つ並んでいるものですが、この両横の船体が内側にたためるというのです。
◆F-27 の写真。写真右側の腕をたたんだところ◆
当時私はマリン業界にいて、その船にオプションで水洗トイレをつける作業がありました。
ドリルで穴をあけたところ、あっという間にドリル刃が貫通しました。船体がこんなに薄くて大丈夫?と思ったら、世にあるマルチハルはだいたいがそんな造りだということを先輩から教えられました。
トイレは要望通り取付けましたが、船体近くに着けたバルブのレバーを動かすと、船体もちょっとゆがむ…という微妙な仕上がりになりました。補強をしたのに・・・です。
それ以来、マルチハルはチャチで怖い…と思うようになりました。
ヨットはたとえひっくり返ってもしばらくすると起き上がる性質があるのですが、マルチハルの船はひっくり返ったらおしまいDeath。復元力で起き上がることはありません。
いろいろある漂流記の中に、マルチハルの事故をたまたまよく目にしたこともアレルギーを誘発させました。
話が長くなりましたが、そのCorsair Marineから最新のトライマランが発売になっています。
Corsair 880です。
◆Corsair 880 かっこいい!◆
これで世界一周をするわけではないので、時々海で遊ぶにはこれが最適?と妄想をしながらWebサイトを見ています。
当時はオーストラリア製だったと思いますが、今はベトナムで生産しているようです。
一方、デンマーク製のDragonflyという同じく両脇の船体をたためる素晴らしいトライマランも魅力です。
ただ、お値段がこのコルセアの2倍はするようで高嶺の花です。
◆Dragonfly 40の写真 これはお値段高そう◆
この3つ船体があるうち、両脇の2つがたためる、というのはこういった利点があります。
1、トレーラーに載せて移動できる
2、係留料が安い
このうち1は日本ではあまり現実的ではありませんが、2は魅力的です。
双胴船などは場所をとるため、ただでさえ高い係留料がさらに高くなります。
Corsair 880は新艇で160,000USDだそうなので、日本に持ってきたら2,000万円くらいでしょうか?
ヨットの雑誌によると税込みで1,800万円だそうですが、オプションについては不明です。
妄想は自由ですが、心配も自由。
ただ、引き寄せの法則というもありますので、このCorsair 880いただきます!
これに将来水中翼が付いて、海面を飛ぶようになったら…と思うとさらにワクワクします。
皆さまもお正月ですので、それぞれの妄想をお楽しみください。