仕事でもこのブログでも、写真を扱うことが多いので、画像の処理について、最近まであまり使わなかったけれども使ったらとっても便利で良かった、ということをひとつ紹介したいと思います。
そもそも私の年代(昭和40年生まれ前後)の方は、カメラといえば35ミリのフィルムのものを思い浮かべます。フィルムの現像と同時にプリントされたものをお店を出てから1枚1枚確認しました。
当たり前ですが撮ったものが出来上がりになったわけです。
ところが、今の常識は「とりあえず撮っておいてあとで加工(すればなんとかなる)」というところでしょうか?
私は今でも思っていますが、ピンぼけの写真は、たとえ構図や色が良くても没だと。
ですが、今日の技術ではピンぼけ写真もジャスピン(死語?)のように加工できてしまうのです。死に体が生き返る、まるでゾンビのように。
その実例を紹介します。
海の上での撮影は最初からハンディキャップがあります。揺れているからです。
ですからピンぼけ、手振れ、露出アンダーは「お約束」。
それをみごとに使える画像にしてくれるのが今日紹介するソフトです。
お金を出せば、選択の幅は広がります。例えばPhoto Directorでもボタンひとつで締まった画像になります。
一方、フリーソフト「くっきりんこ」での成果をご覧ください。
実際には「くっきりんこ」で加工した後に、windows フォトで若干明るくしました。
さらに説明をしますと、下の写真は決してピンぼけの写真ではありません。カメラの解像度がそもそもあまりよろしくないのと、このカメラの癖?で、レンズ画面右上側がぼけてしまうのです。
そんなダブルパンチの画像でも、このようになるのです。
上の写真、左が加工前、右が加工後です。画面右のマンションや木々を見ると違いがよくわかります。帆の根元にあるマークもくっきりしてるでしょ?
上の写真の一部分を拡大したのが下です。
↑ ピンぼけしている元の画像
↑ 「くっきりんこ」で加工した画像
ただ、これもよく見てみるとわかるのですが、加工したほうは粒子が目立ちます。ですので、やっぱりいいレンズがついたカメラでしっかりピントを合わせて、脇を締めてブレない写真を撮るのは基本のようです。
(こう言っちゃなんですけど、写真のコンテストに出すわけでもなく、(多少画像が粗くなっても)使用する用途に合えばいいのです)
さらに余談ですけど、オートフォーカスのカメラでも、ここ一番!というときはシャッターを半押ししてなんどもピントを合わせてみてください。より美しい写真が撮れるはずです。
紹介したフリーソフト「くっきりんこ」は下のURLからダウンロードできます。
興味のある方はお試しください。