カヤック乗りならご存知かもしれないブランド、Rail Blaza(レイル・ブレイザー)
これは船体のいろいろなところにアタッチメントを装着するための道具を製造販売している会社です。頑丈な素材で作られているので今のところ安心して使っている一人ですが、どうやら別の(AEという)ブランド、もしくはノーブランド品として同じアタッチメントを共有できる商品が出てきているようです。
ようです、といっても実体がよくわかりません。私の調べでは2018年にはすでに日本で販売されているのです。
↑ Rail Blazaの商品ラインナップの一部。釣竿、アクションカメラはじめ、多様なアタッチメントを選べます
一旦翻って建築業界。ある優れた製品が出てくると、程なくしてそのそっくりコピーが中国などで格安でつくられて日本国内で流通しだします。
今日紹介するこのRail Blazaも同じ流れのようです。AE製は見た目はRail Blazaとそっくり。製品の精度や強度がどの程度なのかはわかりませんけれど。
ただ、よ~く見てみるとなんとなぁ~く早く寿命を迎えそうな気がする箇所もあります。
Rail Blazaはニュージーランドが本社。なぜアメリカでもオーストラリアでもなく南半球の小さな島国ニュージーランド?と思うでしょうが、ニュージーランドは日本と同じく島国の宿命で、資源が少ない代わりに「開発」ごとには優れいています。
ソフトウェア界だけでなく他の分野、ラグビーやクリケット、ヨットの世界でも卓越した人材が揃っているのです。
さて、そのAE製、見ていただきましょう。
一見してRail Blazaそっくり。アタッチメントの互換性もばっちりです。
私が今回購入したのはカメラ用のブームにボールタイプの継手が付いているものです。
↑特価で約6,000円也(2023年11月)
↑これはブームに付属していたベース(本家Rail Blaza)そっくり
↑ 親切なことに頭とお尻は簡単に取り外せるようになっているが、バネ部は見た感じ普通の鉄製だから手入れをしないとすぐ錆そう
↑ GoPro用のマウントが先端についている。回転して外すと一般的なカメラ用のねじが出てくる
↑パイプはアルミ製 それ以外は樹脂製
【Rail BlazaとAEとの違いがわかる部分】
①樹脂の質はあきらかに違う
Rail Blaza製は AES樹脂(アクリロニトリル・エチレン-プロピレン-ジエン・スチレン) ※ABS樹脂と基本特性は同じだが、対候性があり屋外利用に向いている樹脂、車のバンパーなど外装部品に使われている。・・・と、
ガラス繊維入りナイロン が使われているが、AE製は素性が分からず材質も不明。触った感じだとそれほどの強さを感じない。レバーを目一杯捻ったら割と早い時期に割れてしまいそう。
②AE製のカメラマウントの良いところは、頭とお尻の部品が簡単に取り外せるようになっていること。アイデアは良い。
③アタッチメントが抜けないようにするスライド・ロックについて(下写真参照)
ベースパーツ。左がAE製、右がRail Blaza製 見た感じ同じ(写真映りのせいで左が小さくなっているが、大きさは同じ)
裏はこんな感じ 右のRail Blazaの方にはスライドバーが勝手に動かないように簡単なストッパーが付いているがAE製の方にはない
Rail Blazaの方にはロット番号が確認できるが、AEのほうには無い
Rail Blaza製にはあるロット番号、これがわかるということは製造に責任がある証。それすら無いAE製はいかがなものでしょう。AE社がどこの国でどういう材料で製造しているかわかりませんが、素性がわかるRail Blazaを贔屓目で見てしまいます。
ただ、本当のところ使ってみないとわかりませんから、また後日使用感をレポートしたいと思います。
www.youtube.com/@v-oneadventure1818