Hobieのタンデムアイランド、アドベンチャーアイランド・・・どの程度でどこが壊れるか、購入時に一番気になることのひとつではないでしょうか?
私も確か、マリンボックス(購入店)の沼野さんにそれを割と早い時期に質問したのを覚えています。
すると待ってましたとばかりに素晴らしい答えが返ってきました。
以前にも書きましたが、壊れやすいところというより、無理をしたら大事に至る前に小さな部品が壊れて惨事を免れるようにできている・・・ということなのです。工学で言う“フェイルセーフ”と“フールプルーフ”の設計理念です。
一番早く交換することがあるとしたら、船体とラダーを繋ぐガチョン・ピン、とのことでした。
心配をよそに私のタンデムアイランド、実は4シーズ目になりますがどこにも破損はありません。乗っている回数が少ないからでしょうか。
一方私より後に購入されたyujiさんのアドベンチャーアイランド、こちらはかなりヘビーにお使いのようで・・・
・ガチョンピン
・アカ(アウトリガーを支える腕)のプラスチックボルト
・マストの根元のボールベアリング
など既にいろいろ交換をしてきているようでした。
上に書いた2番目のプラスチックボルト、これが折れると、いきなりアウトリガーが中央の船体の方にたたまれてきます。下の写真のような状況でもし右のアウトリガーにトラブルがあったらきっと沈(ちん)といってタンデムアイランドは横倒しになります。
◆アマ(アウトリガー)があるから倒れることなく帆走しているが・・・◆
そうしたら、まず、船を起こすのですが、これは慌てずやらねばなりません。
早い段階でセイルをマストに巻いて艇が走らないようにし、艇を起こしたらまず、替えのプラスチックボルトを壊れたボルトと交換するのです。ちゃんと予備のボルトがすぐ横に刺さっていますからそれを使います。
それができたら他に問題がないか点検してまたセイリング、スタートです。
そのほか、他のユーザーの方からの話ですが、ラダーハンドルにエクステンション・スティックを付けている際は、強風時に無理をするとラダーハンドルのボルトが折れるとのことです。
クルーザーヨットを乗っているころ、ベテランのヨット乗りから「フランスのBeneteau(ベネトゥ)社製のヨットは穏やかなところで乗る船だから荒天には耐えられない」「アメリカのBayliner(ベイライナー)社製のボートも外洋に耐えられない」などと言われていました。半分は当たっているかも知れませんが、私たちはそれでもかなり危ない海を、仕方がなくですが乗り切りました。今私が生きているのはその時の船長さんのお陰です。
ですからどんな船でもその船の限界を超えない乗り方をしているかどうかじゃないかと思うのです。無理をしたらどんな頑丈な船でも壊れてしまうでしょう。
タンデムアイランド、これからも無理させず楽しく乗っていこうと思います。
そろそろ、COVID19の自粛が解けそうな感じになってきましたね。感染も怖いですが人間の経済にとっては我慢も限界に来ているような気がしてます。