私は腰があまり強くありません。ヘビー級ぎっくり腰は一度、ミドル級も一度、フライ級は幾度と知れず経験しました。そのため、腹筋、背筋、体幹のメインテナンスには気を遣っています。
夏は暑く運動したくないので筋肉づくりは冬のうちにと考えています。テレビをつければ健康番組はどこかでやっていますしテレビショッピングでも健康グッズは事欠きません。
そんな中、拙い私の体験からおすすめするグッズや対策方法を紹介します。
①腰の牽引機(例:ベルソス ストレッチャーVS-HE01)
②逆腹筋
③スクワッド
④ストレッチ
これだけ気を使っていても万一ぎっくり!になった時は、整形外科で痛み止めの注射をしてもらいます。
①腰の牽引機
これは何かの折によく使っています。自作してみようかと思ったら既製品がありました。物理的に背骨を伸ばすところがシンプルで好きです。誰の手を借りることなく自分で操作できるのも良いところ。他の製品は体にベルトを着けたり、ベッドに器具を固定したりと面倒ですが、これは単純。価格も高くなく、すでに元は取った感じです。難を言えば折りたたみなどできないため、このままでの収納となります。
◆右脇のレバーを1回動かすごとに脚部分が少しずつ伸びる 自分で調整できるのが良い◆
②逆腹筋
散歩時などにやります。簡単で腰を痛めることなく腹筋を鍛えられそうです。まだ自分の腹を見てもわかりませんが。
③スクワッド
これも散歩時にやります。腹筋と背筋両方鍛えられます。体幹も強くなると思います。ただ「正しいやり方」で行わないと膝を悪くしますから注意してください。これも具体的な成果はまだありませんが良い実感はしています。
④ストレッチ
私、ストレッチというものを長年ナメてました。筋トレの後や朝起きてすぐとか、これをしっかりやってください。細かいことは後にして、ストレッチは強力にお勧めします。犬の散歩時に伸ばせる部位はのばしまくります。最近話題の「ファシア」(筋膜)のケアとしても効果的です。上に挙げた4点の中でこれが一番大切な気がします。
私なりの対処ですけど、スポーツクラブに通っていたころはプールのバブル・マッサージを腰を当てているだけで良くなったこともあります。今では①や④で復帰します。以前は安静にしていましたが、動かした方が回復が早かったです。でも程度によりますからご自身の体と相談しながらやってくださいね。
番外編ストラップ
これはタンデムアイランドの船体の端を持ち上げるときに一本あると助かるということで書きました。
ヒントは引越屋さん。彼らはピアノや冷蔵庫など重量物を運ぶときストラップを肩から掛けて腕ではなく体で(腿の力で)持ち上げています。私がタンデムアイランドの積込みで一度だけ腰がピキッとなったことがありましたが、地面にある船体の端を持ち上げた時です。もっと腰を落として持ち上げればよかったのですが、つい棒立ちの姿勢から腕で持ち上げてしまったのです。
それ以降、船体を持ち上げる瞬間が怖くなったものですが、1本のストラップをカヤックに付いているT字のハンドルに引っ掛け、反対側を肩に掛け低くした体勢からもち上げるのです。軽々持ち上げられるようになります。
1人乗りのアドベンチャーアイランドなら少し楽かもしれませんが、ポリエチレン製だからといってタンデムアイランドの重さを甘くみてはいけません。購入検討時にお店のタンデムアイランドの端を持ち上げてみようとしてあまりの重さに絶句したものです。
タンデムアイランドとアドベンチャーアイランド、どっちにしようか迷っている人はあの重さを体感してしまうと軽い方を選ぶことになってしまうのではないでしょうか。
大丈夫!だいじょうぶですよ!ストラップ1本で解決しますから!
手で持ち上げようとせず体で持ち上げまる!だからスクワッドです。
腰痛対策ではありませんが、体を鍛えておくことの大切さは遭難、あるいは遭難しそうになったときに実感するのではないかと思うのです。
日本のヨットマン南波誠氏は1997年、外洋ヨットレース中にヨットから落ち、そのままとなってしまいました。荒れた夜の外洋航行中、ただでさえ修羅場だったところでの落水。同乗していた原氏によれば、南波氏は体がすべて海に落ちている状態でも少しの間はヨットの柵に掴まっていたらしいのです。
◆原 健著「処女航海」に南波氏が遭難した時の状況が書かれている◆
もし南波氏に超人的な握力があってあと5秒ヨットに掴まっていられたならば亡くならずに済んだかも知れません。自然を前に人間など無力なのはわかっていますが、生死を分ける瞬間にほんの少しでも生の域に踏ん張れる体にしておきたいと思うのです。
話を戻します。カヤックもヨットも上半身ばかり使うので腰を痛めることが少なくありません。寒いうちに筋肉をつくっておきましょう!