コロナ禍 セイリング中毒者は何してる?

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◆海での遊びは天候に左右されますよね◆

セイリングを始めた20代半ばころは毎週末、土日のほとんど全てずぶずぶとヨットに浸っていました。季節に関係なく。

ヨットは当時、会社のヨットクラブ所有のいわゆるディンギーといわれるものが3艇あり、マリーナに行って1人で組み立て、仲間や、その時いなければ1人で海に出してのんびりしていました。海にいることが自然な毎日でした。

三十年余りの時を経、現在はそれほど海に出られていません。基本的に水曜日しか休みがないからもありますが、乗る艇体が自宅にあるというところが回数を減らしているのかも知れません。

置場料を払わなくて済む代わりに、海に出る意欲が削られてしまっているように思えてきました。おまけに57歳、この歳で真夏タンデムアイランドを車庫から車に載せて、マリーナで降ろして、その日のうちにまたその逆をやって自宅の車庫に戻す…というのは体力的にだんだんしんどくなってきました。もちろんそんなこと言わずに頑張りますが。

ところが今年はまったく変わってしまいました。中国・武漢から伝染したウイルスでです。

いつも使っているマリーナが外来艇を引き受けてくれない間はじっとしていようかと思っていましたが、オリンピックが1年延期になって、今の状態がまた続くことになり痺れが切れてきました。

こんな時、どうやって海に出られないストレスを解消していますか?

”これは個人の感想です、すべての人に効果があるわけではありません”…と前置きしますが、

・世界のタンデムアイランド、アドベンチャーアイランド ユーザーがあげている動画を見る

・ヨットレースのシミュレーター(ゲーム)をやる

・ヨット、ボートの動画をだらだら見る

・日本、海外のBoat for saleを見て買ったものと妄想に浸る

・海が舞台の著作を読む

これで私はいくぶん落ち着きます。

そして、中でも一番いい解消法に気付きました!

同じHobieアイランドで楽しんでいらっしゃるお友達と繋がることです。このコロナ禍で外出が制限されている中、英語圏で久しぶりに出会った日本人と同じような感動が得られました。

 

上に挙げた世界のユーザーがあげている動画ですが、言葉がわからなくてもぜひ日本のものより海外モノの方がいいように思います。

「遊び」に関するノウハウというか、スピリッツというか、日本にいるとわからない匂いがしてくるのです。

イルカと、海へ還る日

イルカと、海へ還る日

 

以前、ジャック・マイヨール著「イルカと、海へ還る日」を紹介しましたが、同著は私に衝撃を与えました。

「自然の空気にはエネルギー(著作では”プラナ”と言っていました)があるがエアコンから出てくる空気にはそれが無い、だからずっとそういう場にいると体に変調を来たす」

……というのです。これは文字にしなくても、都会のオフィスから郊外の家に帰るだけでも感じられたことです。さらに、人間はもともと海から上がってきた生物であり、海に行くとほっとするのは遠い記憶がそうさせる……ということも書かれていたと思います。

湾にヨットを停泊させながら夜、キャビンの明かりの下で同著を読んでいましたが、隣にマイヨール氏がいるような気さえしました。

同氏は100mの深さを素潜りで行く人です。自分はどれくらい息を止められるのだろうとこの本を閉じ、本に書かれていた深海の光景を想像しながらやってみたら2分半止められました。普段はそんなに止められないんですけどね。

イルカと、海へ還る日」興味のあるかたはぜひ!

ウイルスに負けるわけにはいきません。もっともっと海にでていたいのです。

泳げないというかたも”プラナ”が豊富に漂う海岸を歩くだけでもだいぶ良いと思いますよ。

山でもきっとプラナはたくさん感じられると思いますが、私は海に育てられましたからつい贔屓してしまいます。