2017年のマイナーチェンジで、すでに完成形?と思うくらい、完成度の高い商品となった2017年モデルのタンデムアイランド。
Hobie Cat社がミラージュドライブを世に出したのが1997年、1人乗りの姉妹艇アドベンチャーアイランドが発売されたのが2006年。それまでにいろいろな工夫がされながら11年経ち、革新的な部品が標準仕様となりました。
そのひとつが・・・
ミラージュドライブ180°
NEW 2017 Hobie Kayaks: Camo, Mirage Drive 180° w/ Reverse, & More! ICAST Report!
ミラージュドライブとは、脚で踏みふみすると水中に出たフィンが羽ばたくように動き推進力を得るユニットです。
これだけでもかなり革新的な技術なのですが、このミラージュドライブ180°は、前進後進がワンタッチで変えられるというスグレモノなのです!!
☆ 回転運動ではなく、往復運動なので動きが自然で、力が入りやすいし疲れにくいのがナイス ミラージュドライブはかなりな発明品です ☆
と言っても、実際、海に出てこれが必要になることは多分ないだろう・・・と思っていましたら・・・、申し訳ありません、さっそくその必要に迫られ、たっぷり使わせてもらいました。
この機能無しでは考えられない!と思うぐらい素晴らしいアイテムです。
どんな時に必要性に迫られたのかというと、外からマリーナに入ってスロープから揚げようか、という時。
☆↑ 前進 (FWD時 フィンの向きに注目!) ☆
☆↑ 後進(REV時のフィン) ☆
マリーナに入って他の船の出入りやスロープが混んでるなど ”ちょっと待った” 状態になった時、おまけに風があって、じっとしていると流されてしまうような時・・・よくありますよね。
その地点でとどまることって、意外に船は難しいものなのですが、そんな時に、パドルを抜いてバタバタやる必要はなく、「REV」(リバース)のシフトケーブルを引けば前進と同じ力で後進ができます。
前進と同じ力で・・・というのは、ヨット乗りなら分かってもらえるかもしれません。
ヨットはマリーナ内での取り回しがとっても大変。船の形によっては後進が効かない・・・というものもあるくらいで。前進も後進も同じ力で動けるって、実はとてもありがたいのです。
先日、艇を揚げようとスロープを見ると、何組か作業中だったので、ちょっと待とうとしたのですが、スルスルと風に流されてしまうじゃないですか。
あ、そうそう!このタンデムアイランドは後進もできんだ!
と、前のクルーにも言って「REV」「FWD」のシフトケーブルを引いてもらって前進・後進をしながらラクラクその場にとどまることができました。
Hobie Cat社のHPによれば、ミラージュドライブ180°は、そんなマリーナでの取り回し時だけでなく、海上での釣りの場面で役に立つ・・・と書いてあります。
これはまた、やってみてレポートしたいと思います。
☆ミラージュドライブは必ずセーフティーコードを付けて海中に落とさないようにしましょう!!(写真は陸上ですので大丈夫です)☆
このミラージュドライブ180°は艇の中心部分に挿し込みます。
クラッチが噛んで仮にひっくり返っても落ちませんが、重さもお値段も大きいので、海底に落とさないようにクルージングに出るときはセーフティーコードを付けておくことを忘れずに!
あ、こんなに艇の真ん中に穴があいてて、浸水して沈没しないの?って?
全然その心配には及びませんので安心してくださいね。