☆デュアル・ステアリング!☆ タンデムアイランドのシビレるアイテム③

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ヨットに初心者のかたを乗せるときに心配することがいくつかあります。

ゲストが「船酔い」してしまわないか…というのが一番大きいでしょうか。

せっかく楽しみにして早起きしてきても、酔っちゃうと一日ブルーでしょうしね。

人によって酔うきっかけは様々ですが、今までの経験上、”酔う余裕が無い”状態であれば酔いにくくなるような気がします。

そういう状況を維持するのは、なかなか難しいんですけれどね。

難しい中で、酔う余裕をなくす方法としては、

ラダー)を任せて楽しんでもらう』のが今のところ最善ではないかと思っています。

針路を保つために遠くを見ることで揺れている感覚が和らぐのと、適度な緊張感がうまく作用するようです。

 

そういう面から見てもタンデムアイランドはとってもよくできています。

デュアル・ステアリング・・・をコントロールするレバーが、前後のコックピットにそれぞれ付いているのです。

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もちろんミラージュドライブ180°も前後のコックピットについていますし、セイルをコントロールするシート(ロープ)も前後どちらの人もコントロールできます。

ラダーの上げ下げも、セイルの巻きあげも、2人どちらでもできます。

つまり、お客さんを “お客さん扱いせず” 一緒に操船に参加して楽しむことができるのです。

出発する前に、簡単に説明しておけば海に出て大丈夫。少々操作を間違ってもタンデムアイランドはひっくり返りませんから!

 

10分もすれば、”私、ヨットを操船できる!”という状態になりますよッ!

それに、目線が水面に近くスピード感があるし、あまり傾かずに走るタンデムアイランドはとっても船酔いしにくい乗り物です。

 

初心者からベテランまで安心して楽しませてくれるのがHobieCat社タンデムアイランドのシビレるところです!

ひとりでできるもん!・・・タンデムアイランドの出し入れ

あの大きく重いタンデムアイランドをひとりで車庫から車のキャリアに移して、縛って走り出すまでの作業は、体がまだ眠っている朝イチの私には重労働…、

遊んで帰ってきて、車庫に収めるまでの作業もまたきつい作業でした。

・・・でした??

そう!解決したのです!!

それも、2,000円未満の出費で!

 

解決に導いたのは ルーフキャリアのメーカー innoのタイダウン・ストラップ2本です。(別にメーカーにこだわりませんが、ハイルーフ用の6mの長さのものはホームセンターにはあまり無い)

 

灯台もと暗し・・・で、今までタンデムアイランドをキャリアーに縛るとき使っていたタイダウン・ストラップは、金属製のストッパーが付いています。

そのストッパーのお陰で、ストラップの長さを好きな位置で簡単に止めることができるのです

f:id:kayakadv1:20170511145553j:plain ☆収納時はこのように上下逆さまにしているので…☆

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 ☆ タイダウン・ストラップでカヤックを中間の位置で止めたところ。ここまで降ろして写真のように表裏をひっくり返す。 ↑このセーフティーロープが車への移動の時にガイドラインとして役目を果たす ☆

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 ☆ いろいろ方法を考えたが、タイダウン・ストラップ2本で解決! ☆

 

タンデムアイランドを車庫から出す時の手順

①セーフティーロープ(タイダウン・ストラップにもしものことがあっても艇を落下させないためのロープ)を緩める

②タイダウンストラップを緩めて1mほど下げる

③キャリアに載せるためにタンデムアイランドを上下をくるっと反転させる(ヨイショ!)

④車を車庫の前に着ける

⑤セーフティーロープを調整してキャリアにタンデムアイランドをスライド移動させる

⑥あとは、amasや他の部品を積んで、最後、別のタイダウン・ストラップで縛って完了

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 ☆ よっしゃ~! 出発ぅ~! ☆

こんな感じですが、

このタイダウン・ストラップ吊りに改良する前は①~⑤までに30分掛っていました。

それがこの改良で(慣れもあいまって)10分程度にまで短縮され、それだけでなく、体力的にもとてもラクになりました。

これが煩わしいと、それだけで出艇する機会が減るというものです。

後日この様子は動画を載せることにします。

 

中型バイクの免許を取りに行った時、こんなに重いの!?と思いましたが、大型バイクを扱うようになると中型バイクが軽く感じられるものです。

タンデムアイランドも同じで、初めて持った時よりだいぶ軽く感じられるようになりました。持ち上げる時は、左手で艇を持ち上げ、右手でストラップを引けば・・・簡単です。

だからラチェット式の、通称「ガッチャ」や、テークルを使ってラクして上げ下げしようと考えなくて済みました。これでもう悩まなくて済みます!

 

これかはらは、タンデムアイランドのメインの船体だけなら、”そんなに重くありません”(笑)と言おうと思います。

ひとりでできるもん!!て

※横浜のサウスウインドのブログによると、主船体だけの重さは56.25kg、(マストなどフル・フィッティング状態で86.18kg)とのこと。

 

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タンデムアイランドのマニュアルに、適切な保管方法が図示されていました。

それがコレ(※日本語は私のコメント)

 

 

専用クレードルでなければ、上下を逆さまにした方がいいんですね。きっと構造的な理由なのでしょう。

あと、感心したことがあります。

こういうマニュアルの挿絵ひとつ取っても、ちゃんと2017年モデルの新しいタンデムアイランドの形に更新されていること。

☆ ガヂョン・ピン ☆  タンデムアイランドのシビレるアイテム②

車を買ったときに、

「この車はハンドルが壊れやすいので、予備が1個標準で付いてますんで・・・はい」とハンドルの予備を渡されたらいかがでしょう?

不安になっちゃいますよね~?

 

でも、このタンデムアイランドにはガヂョンピンの予備が最初から1本付いています。

ガヂョンピンというのは、船体と舵(ラダー)をつなぐ1本の軸、その軸が支点になって、ラダーが左右に動くのですから、とても大切な部品のひとつです。

 

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たいていここらへんの部品はステンレス製なのですが・・・タンデムアイランドについているのは樹脂製のものです。

 

購入前、買うかやめるか悩みに悩みながら試乗した時に、スタッフのかたに聞きました。

「壊れやすい部品ってありますか?」

すると用意していたかのように、この部品とこの部品・・・と数か所指摘しました。

ガヂョンピンもそのひとつ。

えっと驚く間も無く、その理由を説明してくれました。

 

一般的にヨットを走らせていると、浅瀬の岩や障害物に当たってしまうことがあります。

FRP製のディンギーヨットですと、それらが岩に当たるとセンターボードラダーが壊れます。修理は・・・船体の修理ほどではないにしても高くつきます。

一方、ポリエチレン製のタンデムアイランドは、もし、ラダーを上記のディンギーヨットのような固定の仕方をしたら、障害物に当たった衝撃で船体が割れてしまうかもしれません。あるいはガヂョン自体が船体から外れてしまうかもしれません。

 

ポリエチレン製の船体が割れてしまうと海の上では致命傷ですし、修理はおおごとです。

ですから、ガヂョンピンという数百円の部品が壊れることでラダーや船体が壊れるのを防いでくれるのだそうです。

 

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おお~~Hobie Cat社!恐るべし!なんという親切な設計なのだ!

フェイルセイフ(失敗をしても安全なように)、フールプルーフ(愚かな操作をしても安全なように)・・・安全を確保するための2つの思想が活かされている!

だからとても安全な乗り物だということが、わかるでしょ?

試乗しながらの質問・・・私は購入をやめるイイワケを探していたのかも知れませんが、逆に買う意志が固まりました(笑)

 

そんなわけで、タンデムアイランドにはガヂョンピンが1本予備で付いてきます。

後ろのハッチを開けるとそこに予備がぶら下がっています。

 

洋上でガヂョンピンを直しているかたの動画をYou Tubeで視ましたが、勇気ありますね~

洋上で修理せずにパドルを使って舵が切れないか、とか、早いうちに試してみないといけません。

 

その他の“壊れやすい部品”も、聞いて “なるほど~納得”  ですよ!

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ポリエチレン製のカヤックってどうよ?

ポリエチレン製のカヤックってどうよ?

と最初は思ったものです。

ヨットボートと言えば、ポリエステル樹脂にガラス繊維を 重ねて成形する強化プラスチック(いわゆるFRP)製が最強!と思っていましたから。

不思議なもので、私が ”タンデムアイランド欲しいモード" に入ってから、ポリエチレンって結構いいじゃないのぉ~という場面に出くわすことが増え、先に紹介した先入観はさっぱり無くなりました。

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旅行でGuam(グアム)に行った時です。

ホテルの前はプライベートビーチ。ホテル内の施設は使い放題、遊び放題。

レンタルできるヨットは残念ながらありませんでしたが、カヤックはいつでも使える状態でした。それがsit on topタイプのポリエチレン製のカヤック

表面を見るとかなり使い込んだモノだということはわかりました。日本よりはるかに紫外線を多く浴びていると思われるそのカヤック、ビーチを引きずったり雑な使われ方をしているはずなのに、船自体はとっても元気なのです。

 

一方、FRP製のボートの劣化は深刻です。

強化プラスチックだと思って雑に扱うと細かいヒビから水が浸入して結構短い間に無残な姿になってしまします。

修理も大掛かりで…私には無理っぽいです。

 

ポリエチレン・・・思い浮かべるとしたら灯油タンク。あれが一番身近です。タンデムアイランドは肉厚の灯油タンクのような質感です。

 

化学的にはエチレンの重合体(ポリマー)ということなりますので、「ポリ・エチレン」と書いた方が良いかも知れませんね。

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 ☆ポリエチレンの化学式☆ 

スーパーの買物袋も、お風呂の桶も、冷蔵庫に入れる前に張るラップも、いわゆるタッパーも、ポリ・エチレンなどが使われています。

服の繊維になるポリ・エステルも、車庫の屋根になっている透明の板、ポリ・カーボネートも、食品の保存でお世話になるタッパーのポリ・プロピレンも、それぞれの重合体、ポリマーなのです。

重合体という言葉は知らなくても「ポリ・バケツ」なんて、もう日本語ですよね(笑)

 

ポリ・エチレンは1900年ころにドイツでのある実験の最中に偶然に見つかったものらしく、50年かけて量産化されるようになり、世界の隅々にまで広がったのですから運のいい素材です。

 ◎長所:成形しやすい、水が浸み込まない、薬品や油にも強い、価格が安い、(成形方法によってだが)強度が高い

 △短所:熱にあまり強くない、接着剤や印刷に向かない

こういう特性はありますが、難しいことはともかく、このポリ・エチレン製の船は結構イケるということです。

 

もし、タンデムアイランドFRP製だったとしたら・・・

  ①まずカートップで持ち帰ることは重くて無理でしょう

  ②船が重くなる分、帆走時のスピードは犠牲になるでしょう

  ③砂浜を引きずると底が痛むので、なんらかのガードが必要でしょう

  ④値段が高くて買えなかったでしょう

だからタンデムアイランドはポリエチレン製で正解なのです!

 

私の場合は室内保管ですので、雨ざらし状態より劣化は遅いでしょう。将来このタンデムアイランドを中古艇として売る時が来たら、お買い得ですから(笑)今から書いておきますね。

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☆私のタンデムアイランドは室内保管!☆

☆ミラージュドライブ180°☆ タンデムアイランドのシビレるアイテム① 

 2017年のマイナーチェンジで、すでに完成形?と思うくらい、完成度の高い商品となった2017年モデルのタンデムアイランド

Hobie Cat社ミラージュドライブを世に出したのが1997年、1人乗りの姉妹艇アドベンチャーアイランドが発売されたのが2006年。それまでにいろいろな工夫がされながら11年経ち、革新的な部品が標準仕様となりました。

そのひとつが・・・

ミラージュドライブ180°


NEW 2017 Hobie Kayaks: Camo, Mirage Drive 180° w/ Reverse, & More! ICAST Report!

 

 ミラージュドライブとは、脚で踏みふみすると水中に出たフィンが羽ばたくように動き推進力を得るユニットです。

これだけでもかなり革新的な技術なのですが、このミラージュドライブ180°は、前進後進がワンタッチで変えられるというスグレモノなのです!!

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 ☆ 回転運動ではなく、往復運動なので動きが自然で、力が入りやすいし疲れにくいのがナイス ミラージュドライブはかなりな発明品です ☆

 

と言っても、実際、海に出てこれが必要になることは多分ないだろう・・・と思っていましたら・・・、申し訳ありません、さっそくその必要に迫られ、たっぷり使わせてもらいました。

この機能無しでは考えられないと思うぐらい素晴らしいアイテムです。

どんな時に必要性に迫られたのかというと、外からマリーナに入ってスロープから揚げようか、という時。

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☆↑ 前進 (FWD時 フィンの向きに注目!) ☆

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☆↑ 後進(REV時のフィン) ☆

 

マリーナに入って他の船の出入りやスロープが混んでるなど ”ちょっと待った” 状態になった時、おまけに風があって、じっとしていると流されてしまうような時・・・よくありますよね。

その地点でとどまることって、意外に船は難しいものなのですが、そんな時に、パドルを抜いてバタバタやる必要はなく、「REV」(リバース)のシフトケーブルを引けば前進と同じ力で後進ができます。

前進と同じ力で・・・というのは、ヨット乗りなら分かってもらえるかもしれません。

ヨットはマリーナ内での取り回しがとっても大変。船の形によっては後進が効かない・・・というものもあるくらいで。前進も後進も同じ力で動けるって、実はとてもありがたいのです。

 

先日、艇を揚げようとスロープを見ると、何組か作業中だったので、ちょっと待とうとしたのですが、スルスルと風に流されてしまうじゃないですか。

あ、そうそう!このタンデムアイランドは後進もできんだ!

と、前のクルーにも言って「REV」「FWD」のシフトケーブルを引いてもらって前進・後進をしながらラクラクその場にとどまることができました。

Hobie Cat社のHPによれば、ミラージュドライブ180°は、そんなマリーナでの取り回し時だけでなく、海上での釣りの場面で役に立つ・・・と書いてあります。

これはまた、やってみてレポートしたいと思います。

 

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  ☆ミラージュドライブは必ずセーフティーコードを付けて海中に落とさないようにしましょう!!(写真は陸上ですので大丈夫です)☆

 

このミラージュドライブ180°は艇の中心部分に挿し込みます。

クラッチが噛んで仮にひっくり返っても落ちませんが、重さもお値段も大きいので、海底に落とさないようにクルージングに出るときはセーフティーコードを付けておくことを忘れずに!

 

あ、こんなに艇の真ん中に穴があいてて、浸水して沈没しないの?って?

全然その心配には及びませんので安心してくださいね。

葉山港とっても便利で◎ !

タンデムアイランドを買って、どこで乗るの?という質問には「葉山あたりで・・・」と返していましたが、3回目にしてはじめて葉山港を利用してきました。

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  ☆ とにかく広くて使いやすい  平日は特に空いてて◎ ☆

 

結果を先に書くと、ここはエクセレント!です。

ですので、しばらくここを拠点にすることにします。

◎良いところ

・(有料ですが)きれいなシャワー室有り

・きれいなトイレ有り

・きれいな更衣室(男女別室)有り+コインロッカー有り

・近所に手軽な食堂(あぶずり食堂など)有り

・施設内に飲み物の自動販売機有り

・施設内にアイスの自動販売機有り

・待ち時間などでも使えるフリースペース有り

・平日は特に空いていて◎

・艇を洗うための真水の利用が自由

・ロープやウェアなど、すぐ欲しい小物が買える

・コンクリートのスロープで艇の出し入れがラク

・入出艇の手続きがあるので、万一の時にも安心

・海がきれい

・スタッフが明るく親切

・近場にクルージングスポットが豊富(逗子・鎌倉・江ノ島烏帽子岩・名島・一色海岸・長者が崎・立石・佐島方面など)

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 ☆ 広いスロープで出入れがラク ☆

 

 

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☆ まず、ぐるっと90度回して・・☆

 

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 ☆ そしてズルズルと・・・ ☆

 

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 ☆ お尻を置いて トローリーを  ☆

 

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☆ このとおり!(トローリーは、艇の中心近くにも挿す穴があるので次回からはそちらに挿します (フル・フィッティングした後だと全体が重くなるから、バウを持ち上げるのはひと苦労)) ☆

 

△イマイチなところ

・ヨットレースなどが当施設で開催されていると一般人は使えなくなる(これは事前に電話で確認しましょう (※土日利用予定の方は特に注意・・・ゴールデンウイークも一般利用できないのが恒例です)

・利用料と積んできた車の駐車料金が掛るがサービスの良さと比較するとイマイチ感は無いに等しい(施設利用者は駐車料金も割引になる)

 

×良くないところ

無し!

 

私は水曜日休みなため、平日利用者にとってはとてもありがたい施設です。ちなみに施設の定休日は火曜日のようです。

 

私が利用した水曜日は貸切状態!お店(笑)広げ放題でした。

反対にちょっと寂しいと言えばそうかも・・・ですけど。

 

以前、隣接の葉山マリーナのヨットによく乗せていただいていたので、地理が頭に入っていますし、家から近いというのが決定打です。

この日は南よりの風が10m/s近辺で波も高く、午後からさらに・・・という予報だったので早々にあがりました。ちなみに葉山港事務所に揚がっている旗は黄色でした。

 

一人でカートップの搬送から艤装、入出艇、そして帰るまで一人でできるようにしなければいけないのですが、念のため今回も知人の息子さんに付き添いをしてもらいました。

一人でなんとかできても、やっぱり二人いた方がいろいろな意味で良いですね!

お陰で助かりました。今日も時間割いてくれて、ありがとう!

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きれいに洗ってもらえて、タンデムアイランドも喜んでいます! いろいろな作業がビーチより断然ラクでした。

 施設利用案内|葉山港公式ホームページ

きれいで便利なここの施設についてはまた、次回以降にお伝えします。

タンデムアイランドを車に積んで運ぶ!

 タンデムアイランドを車に積むという例は、you tubeで・・・それも洋モノ・・・でいくつか見ることができましたが、たいがいが載せる車が大きい。

大がかりなアームと電動ウインチを使っている例もあって、さすが!と唸ります。

車が大きいとキャリアも前後間隔が広く取れて、あの長く重いタンデムアイランドでも悠々と載ります。見るからに安全。

一方、私がしようとしているのは、セダンの屋根にキャリアを装着して、その上にタンデムアイランドを・・・さすがにこんな危なっかしいことをしようとしている人は、世界でもあまりいらっしゃらないみたいで、ネットでもなかなか参考になる例がありません。

 

ならば私が!

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     ☆ クラウンでの搬送…なかなか見ない光景でしょ? ☆

 

トレーラーは(日本では車検等の規制や置場の確保や値段の面から)無理だから、頭と体を使ってクリアしよう。

 

ということで、木でベースを作ることにしました。

メモ用紙にああじゃないこうじゃない・・・と構想を描いていましたが、第1作目は、日の目を見ずに解体されました。

納艇になるはずの日に持って行ったものです。

2×4の“半分”の角材で組んだものでしたが、タンデムアイランドの大きさを見た瞬間にダメだということがわかりました。

その日は天候が悪く持ち帰れませんでしたが、助かりました。

ショップの方からも2×4材でしっかり四角い「すのこ」みたいなのを組まなきゃ、とアドバイスされ、帰り道、設計を考えました。

ホームセンターには長さが1,820mm(1.82m)というのがあります。それをベースに作ることにしました。

 

innoキャリアのバーの前後幅がだいたい600mm、木製ベースがその3倍の1,800mm、艇がその3倍の5,400mmよりちょっと長い5,640mm・・・そもそも、innoキャリアの前後間隔が無さ過ぎなので、車にはごめんなさいです。

 

2×4材は以前にも工作をしたことがあったので、家に帰るとネジや電動道具がありますので、一からのスタートでなく助かりました。

・・・で組み上げたのがこれ。

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     ☆ 自分でもよくできたと思えるほどのデキ ☆

 

艇が載る上面はフラットにしました。積み降ろし時に艇をキャリアの上で水平方向に90度回すことがあるので、下手に凸凹の受けを付けない方がいいと思いましたし、

タンデムアイランドの底の形状は独特の凸凹がありますが、平らな面で支えるのには何の支障もないのでディンギーヨットに比べて安定していて載せやすいのです。

 

納艇時に逗子から自宅まで搬送できればあとは作りなおそう、と思って作りましたが、とてもいいベースができました。しばらく使えそうです。

ただ、ひとつだけ問題が。

いつもこの木枠を着けて走るわけにいかないので、これを保管する場所も自宅に用意しておかないといけないということです。できたら雨ざらしじゃない場所で。縦1.8m×横1.3m×厚0.1mあらあら・・・結構大きいし重い・・・

 

・innoのキャリアを買う場合、ネット通販ですと推奨のセットしかありませんが、オートバックスなどの販売店だと店員さんと相談しながら適切な部品を買うことができます。(私の接客をしてくれた方は、カヤックを載せる方法の知識があったようなので安心して相談できました)長いバーは取り寄せになりましたが、2日ほどで入荷されました。

私は、バーの長さについては推奨のものより10cm長いものにしました。20cm長いものにしても許容範囲の中でしたが、それはそれぞれ使う環境によるでしょう。

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   ☆キャリアは、バー、ステー、フック、それぞれ別売りなので車種や使い勝手に合わせて購入できる(innoのHPから)☆

 

なぜ、推奨のものより長いものにするかは訳があります。

車の横からタンデムアイランドを車に対して直角に積む際「ある構造」が必要になるからです。

「ある構造」というと大げさですが、ほぼ地面に置いてある艇のどちらか端を持ち上げて車の横からキャリアにその「端」の部分を載せようとした時、推奨の長さのバーでは、簡単に車のボディーに「端」が当たってしまうのです。

 

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 ☆ 横から載せる場合こうなる・・・参考写真 ☆

 

※事後談・・・私の場合、キャリアの上に木枠を作ったので、直接車のボディーにカヤックが当たることはありませんでした。(下の写真参照)

だから、結局は標準の長さのバーで良かった・・・ということですね。

でも、こればっかりは、本体が来ないとなかなかわからなかったです。

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ですから、前後のバーに橋を架け、そこに艇の「端」を置いておいて、次に逆の端を持ち上げて一気にキャリアに押し込む・・・そして、直角に積み込んだところで、木枠の上でぐるっと90度回すのです。

言葉で書くとこんな感じです。

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・一方、自作しようと思いましたが、買ってしまって・・・でも満足した部品が↓これ。

 

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ボンネットやトランクに挟めば、縛る“とっかかり”ができます。

これがあるのと無いのでは安心感が全く違います。ミシンが上手なら自作したんですが、2本セットで2,400円程度だから・・・材料費を考えると・・・ね~。

ただし、このラインはあまり強く引っ張るものではありません。艇が万一、前方向に滑り落ちないようにするためのものなので、軽い張りで良いと思います。

 

・ラッシングベルト、私は5本買いました(@500円)。

そのうち2本はinnoのキャリアと木枠をがっちり固定するために使います。1本はトランク内部にあるボディと一体のアイを通して木枠へ持っていき、後ろ方向に引っ張りました。残りの2本で木枠とタンデムアイランドを固縛します。いずれも長さ6m。

予備で2mのものが2本ありますが、今のところ出番無しで済んでいます。

ラッシングベルトは、運良く横浜関内のカヌー屋さんで中古のがあったので、新品の半額で済みました。マリンショップで買うと同じものでも値段が高いことがあるので、街道沿いにあるガテン系の店も覘いてみましょう。

 

ラチェット式のもの(通称ガッチャ)を使えばもっと力を掛けられますが、いつまでもガチャガチャやっていたら・・・ポリエチレン製amas およびタンデムアイランド船体は凹むか割れるなどしまうでしょうから気を付けてください。

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