タンデムアイランドを購入する前、逗子のマリンボックス(販売店)に行って実物を見せてもらったことがあります。船首についているT字のハンドルを掴んでちょっと引き上げてみたら……想像以上に重かったのが印象的でした。
購入を決めていたので揺らぎはしませんでしたが、ぐっと心配になりました。
ポリエチレン製だから、と侮っていました。
そのことがあって、はじめに作った輸送用のパレットが全く強度不足と気づき、角材を組んだちゃちなパレットは分解して、改めて2×4材で作り直しました。
現在は2×4から一段落とした、1×3材で組んだパレットを使っています。
60歳になりそうな私にとって、このタンデムアイランドをひとりで車に持ち上げるのは簡単なことではありません。
海外発の動画を見るといろいろ工夫されているのがわかりますが、空間的制限があまりない方々ばかりで、電動クレーンや特殊なパレットを使ったり、私としては使えないアイデアばかり。
トレーラーに載せて車で引っ張る、というのが世界的には多数派のような気がします。
一方、日本ではタンデムアイランドは数があまり出ていないらしく、情報も多くありません。
そんな中でお金を掛けずに楽する方法を考えていました。
考えていると、ヒントに出会うものです。
『引越し』
部屋の中ではびくともしないピアノをなんと2人で運んでいるじゃないですか。
すごいなぁ~と思った瞬間に、コレだ!!となりました。
その2人の引越屋さんは、ムキムキの腕をしているのかというとそうではありません。太めの帯を肩から斜めに掛けて、ピアノの下から持ち上げているのです。(「肩帯」・「肩なわ」といわれています)
腕は支えているだけ。体全部で持ち上げるのです。
この方法をタンデムアイランドで試してみたところ、びっくり!
腰に負担を掛けずに持ち上げることができました。
腕ではなく、太ももの筋肉(大腿四頭筋)で持ち上げるのです。
アップした動画(上)では、まだ完璧な動きをしていませんが、クレーンもたいそうな工具も使わず、帯一本で解決しました。これはかなり嬉しい改善でした。
立ち位置は、船の横からではなく真後ろが良さそうですがそれぞれやり易い位置を見つけてみてください。
そんなこと百年前から知っとるわい!というかたもいらっしゃるでしょうけれど、別に美しい方法があったらぜひ教えていただきたいと思います。
動画中のコメントにも書きましたが、船体はツルツルしているし、突起物が少ないので手を滑らさないようにしてくださいね。
この作業、失敗して落とすと、船体に穴が開くか折れます。おまけに自分の足の上に落ちたら骨折、車も凹みます。くれぐれもお気をつけ下さい。
■こちらは2年前にアップした動画(帯の効用に気づく前)■