☆ ガヂョン・ピン ☆  タンデムアイランドのシビレるアイテム②

車を買ったときに、

「この車はハンドルが壊れやすいので、予備が1個標準で付いてますんで・・・はい」とハンドルの予備を渡されたらいかがでしょう?

不安になっちゃいますよね~?

 

でも、このタンデムアイランドにはガヂョンピンの予備が最初から1本付いています。

ガヂョンピンというのは、船体と舵(ラダー)をつなぐ1本の軸、その軸が支点になって、ラダーが左右に動くのですから、とても大切な部品のひとつです。

 

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たいていここらへんの部品はステンレス製なのですが・・・タンデムアイランドについているのは樹脂製のものです。

 

購入前、買うかやめるか悩みに悩みながら試乗した時に、スタッフのかたに聞きました。

「壊れやすい部品ってありますか?」

すると用意していたかのように、この部品とこの部品・・・と数か所指摘しました。

ガヂョンピンもそのひとつ。

えっと驚く間も無く、その理由を説明してくれました。

 

一般的にヨットを走らせていると、浅瀬の岩や障害物に当たってしまうことがあります。

FRP製のディンギーヨットですと、それらが岩に当たるとセンターボードラダーが壊れます。修理は・・・船体の修理ほどではないにしても高くつきます。

一方、ポリエチレン製のタンデムアイランドは、もし、ラダーを上記のディンギーヨットのような固定の仕方をしたら、障害物に当たった衝撃で船体が割れてしまうかもしれません。あるいはガヂョン自体が船体から外れてしまうかもしれません。

 

ポリエチレン製の船体が割れてしまうと海の上では致命傷ですし、修理はおおごとです。

ですから、ガヂョンピンという数百円の部品が壊れることでラダーや船体が壊れるのを防いでくれるのだそうです。

 

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おお~~Hobie Cat社!恐るべし!なんという親切な設計なのだ!

フェイルセイフ(失敗をしても安全なように)、フールプルーフ(愚かな操作をしても安全なように)・・・安全を確保するための2つの思想が活かされている!

だからとても安全な乗り物だということが、わかるでしょ?

試乗しながらの質問・・・私は購入をやめるイイワケを探していたのかも知れませんが、逆に買う意志が固まりました(笑)

 

そんなわけで、タンデムアイランドにはガヂョンピンが1本予備で付いてきます。

後ろのハッチを開けるとそこに予備がぶら下がっています。

 

洋上でガヂョンピンを直しているかたの動画をYou Tubeで視ましたが、勇気ありますね~

洋上で修理せずにパドルを使って舵が切れないか、とか、早いうちに試してみないといけません。

 

その他の“壊れやすい部品”も、聞いて “なるほど~納得”  ですよ!

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