タンデムアイランドを車に積んで運ぶ!

 タンデムアイランドを車に積むという例は、you tubeで・・・それも洋モノ・・・でいくつか見ることができましたが、たいがいが載せる車が大きい。

大がかりなアームと電動ウインチを使っている例もあって、さすが!と唸ります。

車が大きいとキャリアも前後間隔が広く取れて、あの長く重いタンデムアイランドでも悠々と載ります。見るからに安全。

一方、私がしようとしているのは、セダンの屋根にキャリアを装着して、その上にタンデムアイランドを・・・さすがにこんな危なっかしいことをしようとしている人は、世界でもあまりいらっしゃらないみたいで、ネットでもなかなか参考になる例がありません。

 

ならば私が!

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     ☆ クラウンでの搬送…なかなか見ない光景でしょ? ☆

 

トレーラーは(日本では車検等の規制や置場の確保や値段の面から)無理だから、頭と体を使ってクリアしよう。

 

ということで、木でベースを作ることにしました。

メモ用紙にああじゃないこうじゃない・・・と構想を描いていましたが、第1作目は、日の目を見ずに解体されました。

納艇になるはずの日に持って行ったものです。

2×4の“半分”の角材で組んだものでしたが、タンデムアイランドの大きさを見た瞬間にダメだということがわかりました。

その日は天候が悪く持ち帰れませんでしたが、助かりました。

ショップの方からも2×4材でしっかり四角い「すのこ」みたいなのを組まなきゃ、とアドバイスされ、帰り道、設計を考えました。

ホームセンターには長さが1,820mm(1.82m)というのがあります。それをベースに作ることにしました。

 

innoキャリアのバーの前後幅がだいたい600mm、木製ベースがその3倍の1,800mm、艇がその3倍の5,400mmよりちょっと長い5,640mm・・・そもそも、innoキャリアの前後間隔が無さ過ぎなので、車にはごめんなさいです。

 

2×4材は以前にも工作をしたことがあったので、家に帰るとネジや電動道具がありますので、一からのスタートでなく助かりました。

・・・で組み上げたのがこれ。

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     ☆ 自分でもよくできたと思えるほどのデキ ☆

 

艇が載る上面はフラットにしました。積み降ろし時に艇をキャリアの上で水平方向に90度回すことがあるので、下手に凸凹の受けを付けない方がいいと思いましたし、

タンデムアイランドの底の形状は独特の凸凹がありますが、平らな面で支えるのには何の支障もないのでディンギーヨットに比べて安定していて載せやすいのです。

 

納艇時に逗子から自宅まで搬送できればあとは作りなおそう、と思って作りましたが、とてもいいベースができました。しばらく使えそうです。

ただ、ひとつだけ問題が。

いつもこの木枠を着けて走るわけにいかないので、これを保管する場所も自宅に用意しておかないといけないということです。できたら雨ざらしじゃない場所で。縦1.8m×横1.3m×厚0.1mあらあら・・・結構大きいし重い・・・

 

・innoのキャリアを買う場合、ネット通販ですと推奨のセットしかありませんが、オートバックスなどの販売店だと店員さんと相談しながら適切な部品を買うことができます。(私の接客をしてくれた方は、カヤックを載せる方法の知識があったようなので安心して相談できました)長いバーは取り寄せになりましたが、2日ほどで入荷されました。

私は、バーの長さについては推奨のものより10cm長いものにしました。20cm長いものにしても許容範囲の中でしたが、それはそれぞれ使う環境によるでしょう。

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   ☆キャリアは、バー、ステー、フック、それぞれ別売りなので車種や使い勝手に合わせて購入できる(innoのHPから)☆

 

なぜ、推奨のものより長いものにするかは訳があります。

車の横からタンデムアイランドを車に対して直角に積む際「ある構造」が必要になるからです。

「ある構造」というと大げさですが、ほぼ地面に置いてある艇のどちらか端を持ち上げて車の横からキャリアにその「端」の部分を載せようとした時、推奨の長さのバーでは、簡単に車のボディーに「端」が当たってしまうのです。

 

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 ☆ 横から載せる場合こうなる・・・参考写真 ☆

 

※事後談・・・私の場合、キャリアの上に木枠を作ったので、直接車のボディーにカヤックが当たることはありませんでした。(下の写真参照)

だから、結局は標準の長さのバーで良かった・・・ということですね。

でも、こればっかりは、本体が来ないとなかなかわからなかったです。

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ですから、前後のバーに橋を架け、そこに艇の「端」を置いておいて、次に逆の端を持ち上げて一気にキャリアに押し込む・・・そして、直角に積み込んだところで、木枠の上でぐるっと90度回すのです。

言葉で書くとこんな感じです。

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・一方、自作しようと思いましたが、買ってしまって・・・でも満足した部品が↓これ。

 

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ボンネットやトランクに挟めば、縛る“とっかかり”ができます。

これがあるのと無いのでは安心感が全く違います。ミシンが上手なら自作したんですが、2本セットで2,400円程度だから・・・材料費を考えると・・・ね~。

ただし、このラインはあまり強く引っ張るものではありません。艇が万一、前方向に滑り落ちないようにするためのものなので、軽い張りで良いと思います。

 

・ラッシングベルト、私は5本買いました(@500円)。

そのうち2本はinnoのキャリアと木枠をがっちり固定するために使います。1本はトランク内部にあるボディと一体のアイを通して木枠へ持っていき、後ろ方向に引っ張りました。残りの2本で木枠とタンデムアイランドを固縛します。いずれも長さ6m。

予備で2mのものが2本ありますが、今のところ出番無しで済んでいます。

ラッシングベルトは、運良く横浜関内のカヌー屋さんで中古のがあったので、新品の半額で済みました。マリンショップで買うと同じものでも値段が高いことがあるので、街道沿いにあるガテン系の店も覘いてみましょう。

 

ラチェット式のもの(通称ガッチャ)を使えばもっと力を掛けられますが、いつまでもガチャガチャやっていたら・・・ポリエチレン製amas およびタンデムアイランド船体は凹むか割れるなどしまうでしょうから気を付けてください。

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