今シーズン初のクルージング…ならず

今シーズン初のクルージング!となるはすでしたが、結局、出しませんでした。

車にタンデムアイランドを載せて葉山まで行ったのですが、葉山港の受付前の掲示板には『強風』と出ていました。この日はだんだん風が強くなる予報だったし1人で出すにはちょっと…と出艇しない判断をしました。

そんなわけで急遽葉山にいる友達のところに遊びに行くことにしました。

長者ヶ崎の駐車場で時間を調整しましたが、ここはとても好きな場所です。

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◆長者ヶ崎(葉山町横須賀市の境)から南西方向を望む◆

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◆この載せ方になって安心して走れるようになりました◆

当日、富士山は見えなかったのですが、ここは富士山、江ノ島が構図よくきれいに見える絶景ポイントのひとつ。よく撮影やロケに使われます。

南西からの風なので、長者ヶ崎の岬がちょうど風を遮り、内側の砂浜はとても静かです。

一枚のサップ(Stand Up Paddleboard)に2人+犬2匹乗せて楽しんでるかたがいました。風に戻されてなかなか沖に出られず大変そう。

サップは風、波の無い時に鏡のような水面で…という乗り物のような感じがします。

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◆沖は少し荒れ気味ですが、岬で風が遮られて手前は静か(長者ヶ崎)◆

 

実はタンデムアイランドを海に出さなかったのは、もうひとつ理由があったのです。

部品をひとつ家に忘れてしまっていたのです。それ無しで出艇しようかとも考えましたが、“今日は(海に出るのを)やめなさい”という神の声と思い決心しました。こういう悪い予感て結構当たることがあるんですよね。

海に出るとなると、持ち物が多くなるので、チェックリストを作って、今後は忘れ物をしないようにしたいと思います。

 

タンデムアイランドの車への積込み、車庫への収納するいい練習になりました。

あと、前日にできることはやってしまいましょう。

車にキャリアをつけたり、小物を積んだり、着るものを用意したりね。

 

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◆長者ヶ崎駐車場から北西を望む 江ノ島が薄ら見えます◆

#カヤック #葉山 #hayama  #タンデムアイランド #冒険

シーカヤックの事故 @静岡県南伊豆 

2018年4月5日午前9時、南伊豆町子浦海岸から出た二人乗りのカヤックが戻ってこないと、翌6日の朝報道されました。

当時は秒速14mの風が吹いていました。

その後捜索をしていましたが、4月8日にそのうちの一人(61歳男性)が遺体で発見されました。約40キロ北の沼津で。ライフジャケットを着ていて目立った外傷は無かったそうです。もう一人(50歳代男性)は未だ不明。

 

また駿河湾カヤック乗りに事故が起きてしまいました。

亡くなった男性は長野県松本市の山岳ガイドをされていたかただと聞き、残念でなりません。自然に対する心構え、備えは一般の方よりあったと思うのです。

報道によれば全長7mのカヤックというから相当大きめのものだったようです。大きい類に入るタンデムアイランドで5.6mですから。

当時は強い南風が吹いていたので、体力が無くて漕げなくても、船に居さえすれば自然にどこかの浜か、最悪でも沼津に辿り着くだろう・・・と私は楽観的に考えていましたが、最悪の事態になってしまいました。

子浦海岸から石廊崎へ行って戻る予定だったとのことです。地図で見るとそんな無謀な距離ではないように思いました。ただ14mの風の中、漕いで進むのは大変だったでしょう。

二人とも携帯電話は通じなかったのでしょうか?

二人とも携帯電話を防水パックに入れてなかったのでしょうか?

こういう通信手段は、ひとつがダメになってしまっても大丈夫なように、無線機、遭難信号発信機、発煙筒なども持ち合わせておいた方が良いでしょう。

カヤック・・・船は決して大きくないので、その分乗り手がしっかりしていなければいけません。

乗り手がしっかりしていても、自然の力に勝てない時もあります。そんなときのために、助けを求める通信手段はおろそかにしてはいけないのだとあらためて感じました。

ライフジャケットを着ていてもダメだったなんて、無念でなりません。

そのかたが着用していたくらいだから、もう一人の行方不明のかたも着用していたに違いありません。

事故発生からすでに1カ月が経ってしまいましたが、せめてきれいな状態で発見されることを祈っています。

 

さらに残念なのは、カヌー、カヤックは免許が必要無い乗り物だから無謀な事故が増える…というテレビや新聞の論調です。毎度ながらうんざりさせられます。現場を知らな過ぎます。

 

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 (写真はヨット・ボート雑誌 KAZI ネットショップより引用)

やっと日本でも使えるようになったようです。

救難信号を発信する機械ですが、こんなに小さく、手が届く金額になりました。今までは船に取り付ける大きく値段の高いものは販売されていましたが、個人用のものは許可なりませんでした。

これ、本体が5万円、登録に5千円くらいかかりますが、スーツ1着分の値段で買える機械が命を救ってくれると思えば安いものです。このPLB(パーソナル・ロケーター・ビーコン)今シーズン買うことにします。

(その後、検討した結果、私は国際VHF無線機(約2万円)を購入することにしました)

今回亡くなった方も、もう一人の方も、ヨットから不意に落水してしまった多くの先輩がたもこれを持っていれば…。

海は “絶対に安全”なところ ではないのですが、過去もきっとこれからも、不思議に人を魅了し惹きつけるのです。これまで繰り返されてきた事故など一切なかったかのように。

続報はこちら

http://kayakadv1.hateblo.jp/entry/izu-zokuhou

 

 

 

GWは出ずじまい

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5月4日の逗子湾 風が強くてこれでは出られません 諦めはつきました

 

楽しみにしていたGWは今日が最終日。

珍しく5連休をいただきましたが、結局タンデムアイランドを海に出すことなく終わりました。

(レースなどのイベントがあるGWなどは)葉山港が使えないのはがっかりで・・・。

江ノ島ヨットハーバーも外来艇を持ちこめるように制度を変えてほしいなぁ。

GW前半は風が強くてあきらめがつきましたが、最後の2日間は残念でした。

でも、シーズン到来!今年も楽しませてもらいます。

乗ってみたい方は遠慮なく声を掛けてくださいね!

基本的に水曜日休みの身ですが・・・。

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いっぽう ウインドサーファーにとっては大喜びの風

カヤックのトローリー タイヤはどれを選ぶ?

カヤックを運ぶのにトローリーは必需品ですが、どのタイプを選びましたか?

使う状況によって最適なものを選ぶことがよいと思いますが、残念なことに少し実際に遊んでみないと「どれが自分にとって最適か」が、わからないものなんです。

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ビーチでは役に立つ ビーチ用のタイヤ(当たり前・・・)

 

ちょうど読者のかたから質問があったので、トローリーについての記事を書こうと思います。参考になるといいのですが。

 

私がタンデムアイランドを購入したのは逗子のマリンボックス100というところで、お店(クラブハウス)の目の前は逗子海岸。

ということで、何の迷いも無くビーチ用のタイヤが付いているHobie社の純正トローリー(受板付きで約42,000円(税込))をタンデムアイランド本体と同時に購入しました。

実際それはビーチで、そして堅い地面でも快適に使えました。

ただ一点!、カヤックを水に浮かべてからトローリーカヤック本体にある専用の穴から抜く時になかなか抜けず、抜くのに結構頑張ることになります。

ビーチ用のタイヤは空気がたっぷり入っている分、浮力が大きくて抜くのが大変なのです。水に浮いている状態では、差し込み穴に刺さっているトローリーが上へ上へと力が働くからです。

当然、海からあがるときも同じで、浮いているタンデムアイランドトローリーを専用の穴に刺そうとしても、浮力があってなかなか挿せません

いつも2人以上いて、船をヨイショと持ち上げてもらえれば簡単なんですが。一人でやるとなると・・・。

 

我慢できず私は浮力が小さいだろうウレタン製のタイヤ (26cmノーパンクタイヤ AFドーリー100S用(AFボートというサイトにて税込で6,500円ほどで購入)にしてみたのですが、これが大成功!

浮力はビーチ用のより遥かに小さいので1人でも簡単に抜きさしできるようになりました。

 

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  パンクしないウレタンタイヤ   ありがたい!

替えタイヤを買う時に気をつけなければいけないのは、付けるトローリーの軸の径。

Hobie社純正のトローリーは一般的なものと違い、軸の径が細く11ミリほどです。

あと少し工夫が必要だったのがタイヤ幅の差の埋め合わせです。

写真をご覧ください。

私が買ったのはもともとビーチ用の幅広タイヤ用に作られたトローリーですから、そのまま細いノンパンクタイヤを付けると車輪が遊んでしまってダメです。

f:id:kayakadv1:20180413173759j:plainスペーサーを入れないとタイヤがあばれてNG

f:id:kayakadv1:20180413173932j:plain塩ビ管を切って挟みました

私は余りものの塩ビ管を、ガタつきが最小になるように切ってはめました。

これでもう大丈夫。このトローリー1台でどこでも対応できます。

 

一方、こんな苦労(工作)はしたくない・・・という方にとってはいい製品があります。

オールマイティーに使えるRail Blaza (NZ製)のこれはなかなかの優れもの・・・と思っています。

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これを最初に買っておけば悩まずに済んだのかなぁ~

【特徴】

・樹脂製なので軽い(水にやっと浮くくらいの浮力じゃないかと想像します)

・分解、組み立てが簡単(カヤックのハッチに余裕で収納できる)

カヤックを上に載せるタイプなので水上での脱着がラク

・砂浜でもコンクリート面でも使える

・唯一のマイナス点は、ラッシングベルトで縛る作業が出てくることくらい。

ただ、いいお値段しそうです。ディーラーへお尋ねください。

私はタンデムアイランドを買う前にこれを知っていたらこちらにしたと思いますし、これから購入!という方にはこれをお勧めします。

※Hobieの純正品にも簡単に解体できるトローリーが出ていますので検討してください。

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        私はしばらくこのウレタンタイヤでいきます

海上での通信手段(国際VHF無線)の巻

日本はなんでもかんでも免許、免許、免許! 

それも、免許をとるための国家試験、合格のコツは過去問の「ただひたすら暗記」。

「無線工学」「法律」とも、内容の理解はともかく暗記。

 

抵抗しても試験日はやって来るので受験してこのたび合格した。

必要に迫られて取得したものも含めて、これで無線関係だけでも資格は3つになってしまった。

今回取得したのは、第二級海上特殊無線技士

海上で使う「国際VHF無線」を使うためのものだ。

タンカーやフェリー、漁船や軍隊の船だけでなく、たいていのプレジャーボートには、この無線機が取り付けられている。緊急時だけでなく、普段から必要なこともあるからなのだが、それは日本以外での話。

日本でも、この国際VHF無線が以前よりは使いやすくなった。無線で存在を知らせられていれば事故にならなかった海難事故があったからだろう。

 

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   無線機(ハンディータイプ)の例(八重洲無線㈱のカタログから)

とはいえ、海外では資格や高価な無線機を買わなくても、簡単に(比較的安く)使うことができるこの国際VHF無線が、日本では…

試験の申し込みにお金払って

身にならない勉強に時間を使って

免許証を発行してもらうのにまたお金払って

無線局の申請にまたお金払って

(郵政省が認可した)割高な無線機を買わないと使えないのだから、すべての船が装備するに至らない筈だ。実に強固な官制集金システムの弊害ともいえる。

この集金システム、日本にいると感覚が麻痺して気にならないのだが、外国の事情を知ると、とても異様に思える。

 

ニュージーランドで仕事をしていたころ、同じ無線(マリンバンドとも言う)を使うための講習を受けたことがある。

先生1人に、受講生5人。無線機を中心にテーブルを囲む。

 

簡単な世間話をしながら、流れで講習となった。

その場には実際に電源の入った無線機があって、実際の交信や天気概況放送などを聞くことができた。

説明に使うテキストは10ページほどの薄い冊子。

すぐに救助が必要な時は、”メイデイMAY DAY)”

今はそれほどでもないけど、これから緊急事態になる恐れがあるから事前に連絡をとる・・・という場合は、”パンパンPAN PAN)”

救難信号ではないが、安全上必要な通信をする場合は、”セキュリテSECURITE)”を使う

ということを習ったあと、一人ずつ、自分の船の名前、位置(東経何度、南緯何度)が書かれている紙を渡されて、”メイデイ”を(電源の入っていない)無線機のマイクのボタンを押して実際に通信をする練習。

”メイデイ・メイデイ・メイデイ、this is 船名、船名、船名”。

で、しばらく応答を待つ・・・

反応が無いのでまた、繰り返す・・・と、こんな感じ。

次に、応答があった場合のやりとり。

”ポジション○○○east(東経)、●●●south(南緯)、こういう状況で、レスキューが緊急に必要” という内容をマイクを握りしめてしゃべる。

 無線機を使えるようにすることが目的だから、試験は無い。

 

講習の料金は・・・忘れたが、当時の私が払えたのだから、3,000円前後だったんじゃないか。

ニュージーランドの「1時間程度の講習」と、時間も労力もお金もかかる日本の「国家資格」、海の上でどちらが価値を持つか・・・火を見るより明らかだ。 

 【重要】

シーカヤックでは開局申請ができないという記事がネットでは多いですが、どうやら開局できそうです。実際に申請をしますので結果は追って掲載します。

 

 

2018年、あなたのゴールは?

What are your WaterLife Goals for 2018?

「2018年、あなたのウォータライフのゴールは?」といったところでしょうか?

これは、アメリカ最大級のマリン用品販売会社West Marine社の今年最初のメルマガのメッセージです。

関心したのは、ゴールがGoalsと複数形になっていること。

そうか、ゴールは2つ以上あってもいいんだ!アメリカらしい大らかな発想なのかも知れません。

それとも多数の顧客それぞれの…ということで複数形になっているのでしょうか?

ま、いいです。私のゴールは、そう、複数なのです。

1、タンデムアイランドで日本各地を巡ること。

北海道の知床や根室湿原、静かな湖、富山県の氷見から立山連峰を眺め、富士五湖の澄んだ水面、伊豆七島御蔵島まで行って、兵庫から山陰の日本海側、瀬戸内海の呉や小豆島他小さな島々へ、高知の四万十川、熊本から長崎の島々…軍艦島も上陸できないでしょうが行ってみたいです。

2、タンデムアイランドに多くの友達を乗せて楽しんでもらうこと。

3、ニュージーランドハウスボートを持つこと

3については、生涯のゴールですが、今年の目標として悪いことは無いから書いておきます。

ニュージーランドは、物価が高くなりすぎて、家の価格がとんでも手の届かないところへ行ってしまったのです。

一方、船の価格は常識的に下がっています。40フィートクラスのヨット・・・古いものならなんとか買えるかもしれませんが、いかんせん窮屈。

ハウスボートなら、速さは遅くても、家と同じように“暮らす”ことができます。これだ!と思いました。

ハウスボートは、日本では馴染みが無いでしょう。イギリスやフランスやオランダなどでは運河が発達していることもあり、そこを旅しながら“生活”している人も少なくありません。

ハウスボートもモダンになっていて、画像で紹介するコレなんか“欲しい~~”と思わせます。これは米国製。

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49' Crossover Houseboat: an Evolution in Yachting

いいでしょ~! ただ、これ新品ですと5,000万円超(泣)

 

今さらニュージーランドの土地は要りませんから、住む所だけ確保したいです。

飛行機で着いたらそのままマリーナへ直行、このハウスボートの鍵を開けてそのまま滞在。レンタカーで買い物に行ってくればすぐ生活が始まります。

オークランドにいれば、ハウラキ湾内だけでも、いい入り江がたくさんあるから鯛や鯖、鯵を釣ってそのまま調理もアリ!これぞハウスボートの醍醐味です。そしてベランダにタンデムアイランドを積んで行けば自転車のように足代わりになります。

ん~~~これが私のゴールですね~。

 

日本にも屋形船があるじゃない!4畳半つき2DK+ルーフバルコニー付き・・・くらいのプランなら企画出来るかも知れませんね!

西洋風の船もいいけれど、掘りごたつのある船の暮らしも…乙ですねッ!

明けましておめでとうございます

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平成30年(2018年)が始まりました。

皆様にとって素敵な1年でありますように!

平成29年5月から乗り始めた私のタンデムアイランドですが、コレを単に自分の楽しみだけにではなく、たくさんの方に海遊びを体験していただきたいと思っています。

と言っても、いざ乗るとなると、どんなかっこして行けばいいのか…?船酔いどめの薬は…?食料や飲物は…?と心配されることでしょう。

でも、第一にこのタンデムアイランドはとっても安全に楽しく遊ぶことができるよく出来た製品です。安心してください!

ウェアやマリンブーツやライフジャケットはお貸しできるものを用意しています。

わからないことはメールや電話番号をご存知の方は電話で、遠慮なく聞いてくださいね!

過去の記事をご覧いただければタンデムアイランドの安全性を理解いただけると思います。

 

ただ、海ということろはディズニーランドのジャングルクルーズのように“絶対的”な安全を提供してくれるところでは…残念ながらありません。

絶対的な安全を犠牲にするだけあって、ディズニーランドでは感じられない自然のエネルギーを感じられる…はずです。

 

これを知ってしまうと、いくら鮫やシャチがいようと、海に出たくなってしまうのです。

昨年一年、事故なく無事に遊べたことを神様に感謝します。そして迎えたこの年の安全を祈ります。

 (下の写真、左に見えるのは鎌倉稲村ケ崎

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