葉山公園からタンデムアイランドでクルージング

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2017年ゴールデンウイーク。

お盆、年末年始、GWでないと連休が無い私にっとて、最後のチャンス。GW休みの最終日に葉山公園へ運び、そこからタンデムアイランドを出すことにしました。

 

ニュースにもなりましたが、この日は鎌倉から葉山まで赤潮が大発生していて、いつもは蒼く美しい海が筋状に茶色になっていました。赤潮・・・夜は夜光虫になるプランクトンなので、きれいだったそうです。

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風は終始4m/s程度でしたが、ベテランは私だけだったので、ちょうどいい感じでした。

 

葉山公園では今、流行っていると言われているSUP(stand up paddle boardの略でサップと言う)の競技会が行われていて賑やかだったです。

休日ならではですね。私は水曜休みの人間ですので、久しぶりの雰囲気でした。

 

駐車場からビーチに至るまでに、階段があります。

実は2人であの重いタンデムアイランドを階段でも比較的ラクに運ぶ方法を思いつき、試してきました。これはまた後日書きます。

 

★★葉山公園 利用レポート★★

☆公衆トイレはきれいでした (女子トイレについては便器も床もきれいで着替えやすかった…とのことです)

☆最寄りのコンビニは駐車場から徒歩3分(240m)ほど先のミニストップ

☆水がとれるところはトイレ横の1箇所だったので、手持ちのタンクがあればあらかじめ水を貯めておいた方がベター

☆公園からビーチまでには階段があるが、北側(御用邸側)が一番段数は少ない

☆朝早く着かないと停める場所が無くなる(端から埋まる)

☆階段があるからタンデムアイランドにおいては一人で出し入れは無理

☆どこのビーチもだが、日影をつくるためにテントが必要

☆違反してBBQをする人がいるが、規則ではNG

☆アクセスや駐車料金の詳細は下記をクリック

 葉山公園のご紹介|神奈川県立葉山公園/はやま三ヶ岡山緑地

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☆葉山公園の駐車場 ~端が空いてなければ西側に停めたい~☆

 

そう!この日は横浜横須賀道路・逗葉新道を走りました。この荷物で!

最高でも80km/hしか出しませんでしたが、危な気なく走れました。交差点は無いし、発進停止の繰り返しもないし、しっかり固定しておけば、高速道路の方が荷崩れしにくいかも。いいえ、荷崩は絶対に許されません!

納艇!! タンデムアイランド・・・冒険の海へ

2017年GW中 ついにHobie Cat社 タンデムアイランドが納艇となりました。

 

艇は先週見ているので、いよいよ自分の車に積んで持って帰ります。

 

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売買代金の中に、初回のインストラクションが入っている、とおっしゃるので、マリンボックス100の沼野さんに説明いただきながら初セーリング

大切なのは・・・

 1、ラダーが降ろせる深さまで艇を移動しラダーを降ろしてから乗り込む

・・・ん~、なるほど。そうしないと舵が利かないタンデムアイランドであたふたすることになってしまいます。ビーチから出て行く時など、ヘマをすると波で岸に戻されて、アレレ・・・という状況になりかねません。

 

2、安全なところまで、パドリングで出て、脚踏みドライブ(ミラージュドライブ)を挿してさらに沖へ出す。

 

3、メインシートとファーリングシートのエンド同士を結んでおく。(これは実際乗ってみるとその訳がわかります)

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ま、おいおいこういった注意点は紹介していこうと思いますが、

この日のメインイベントは、操船の仕方でも、ビーチからの出入りの仕方でもなく、自宅のガレージに格納すること

さらにその前座は、自作の木製キャリアで無事故で家に持ち帰ること

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   ☆ マリンボックス100での初積み込み メインイベントの前座 ☆

 

今日の日までいろいろ格納方法を考えました。ガレージの中で天井をぼ~っと眺めていることもありました。

 ガレージの奥行きは5,500mm。タンデムアイランドの長さはカタログ値で5,640mm。

ただでは入れられません。

さて算数。

1辺が1の正方形の対角線は? 答えは√2(ルート2)。

√2は・・・確か「ひとよひとよにひとみごろ?」って憶えるんだっけ?

つまり1.41421356・・・

ガレージは正方形じゃないけれど、正方形の対角線は1.4倍以上にもなるんですよね。

そう! だから、艇を斜めに入れてみることにしました。

ただ、それでダメなら・・・格納は無理?

 

いいえ!諦めません! あと、数ミリ足りないくらいなら、コンクリートの壁を・・・艇が当たる所だけドリルでガリガリと削ればいいじゃん!実物を持ち帰って現場合わせだ!と運を天に任せて当日を迎えました。

 

果たして・・・これはぜひご覧いただきたい!

天井に吊ったタンデムアイランドとシャッターとのクリアランスはなんと10mm!

ぴったり入りました! 

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☆斜めに入っているのわかりますか? ama用の受けもあまり材で完璧な出来です☆

 

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☆シャッター面でクリアーしたと喜んではいけない!

下端の出っ張りをかわさないと!

カタログ記載の5,640mmは、バウ(bow) からガヂョン(gudgeon)の先端までの寸法ですね~ ラダーはその都度外さないといけません☆

 

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☆車庫に対して斜めに入れるとはこのこと 天井には照明や配管があって斜めにするのはこれが限界

忘れてはいけないのが高さのクリアランス。車庫に入れている車がヴィッツで助かった・・・☆

 

マストは本来2分割ですが、セールを巻いた状態で持ち帰るので、これがまた5,650mmくらいありそう。

でも大丈夫。こちらは軽い!

あと、4,700mmもの長さのあるama(アウトリガーの部分をHobie Cat社ではAma(アマ)と呼んでいる)を以前に工作で使ったイレクターパイプのあまり材を使って受けを作りました。

これもコンクリート壁に穴を開けてネジ止めして完璧!

神ってるとはこのこと!?

この日は嬉しすぎて、近所のステーキ屋、ハングリータイガーに行って助っ人君たちを労いました。

 

2×4材で組み立てたカートップキャリアも、よくもってくれました。

ちまちま集めた電動工具がここで威力を発揮してくれました。

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自分ではこれでもよくできた方だと思うのですが・・・

 

カートップの考察については別の機会に書きます。

 

この日は自宅のガレージにぴったり格納されたタンデムアイランドを・・・しばし眺めておりました。

 

後述談)

ピタゴラスの定理を使えば、直角三角形の2辺の長さが分かれば残る1辺の長さもわかる・・・はずですよね。

車庫の奥行=5.5m、車庫の幅の半分=1.5mとすると・・・

それぞれの2乗の和・・・5.5×5.5=30.25、1.5×1.5=2.25・・・30.25+2.25=32.50

・・・は斜線の長さの2乗になっているはずだから・・・

電卓で32.50と入力して「√」ボタンを押すと・・・5.70 

計算上は5.70mとれるはずだったのだ!

計算上はねっ

こういう時に算数って役に立つのね~(笑)

 

 

タンデムアイランド 最も説明が長かった部品は・・・

ついに納品の日を迎えました。

 

でも結果から先に言うと、海が荒れていて(代金に含まれている)インストラクションができず、よって持ち帰りもせず、来週に持ち越し……ということになりました。

 

当日朝の予報でも「午後から南西の風が強まる」と出ていたので、どうかなと思い逗子湾まで行きましたが、スタッフの方から延期しようと勧められ納得しました。いつもその海の前にいらっしゃる方ですから助言は最優先です。

 

そのほうが実は助かりました。

この日は、自家用車のキャリアに積んで帰るつもりでしたが、タンデムアイランドを間近に見ると全然ダメなのがわかりました。でっかいのです。

もっと頑丈な台を作らないと、と直感でわかりました。

当日私は2×4の「半分」の棒材で組んだものを用意して行きましたが、ケチっちゃいけません。2×4の部材で来週までに、さらに大きく作り直すことにします。

 

この日は海に出ないと決めたので、お店の艇庫でスタッフのかたから、実艇を前に説明を受けることにしました。

 

最初に、タンデムアイランドに座る椅子から始まったのですが、これがなかなかの出来です。

10万円もするオフィスチェア並みの機能です。

カヤックを買ったのですが、まるで椅子を買いに来たような感じです。

 

リクライニング、だけかと思いきや、ランバーサポート(腰部)が無段階で調整できるし、座面の高さ角度も変えることができます。

この乗艇姿勢の調整は、とても大事だと思います。これがイマイチだと、しばらく不快な姿勢を強いることになるわけですから。

ミラージュドライブと椅子の距離・・・つまり前後の調整については、ミラージュドライブのほうでできる嬉しい仕組みになっています。

 

あと、ビーチに上げた時にカヤックからその椅子を外して、座面の下に収納されている脚を接続すれば、ビーチチェアのできあがり。椅子をひっくり返してみると、かわいい脚が4本隠れているのです。

ひとつだけ注意が。

座面後部にあるストラップを装着することを忘れないように、とのこと。

流れることを防止するためと、カヤックで立ち上がって座面を踏んだ時に事故につながるのでこれは大事です。

 

カヤックには sit on top型と sit in型がありますが、Hobie Cat社 タンデムアイランドは前者のほう。

2015年にマイナーチェンジするまでは、カヤック特有の「お尻はびっしょり」でしたが、これで解放されるそうです。全く…ではないにしろ、ずっと濡れた座面で座っているより、乾いていた方がハッピーですものね。

 

椅子の解説が長かったので、このブログも椅子の話だけになってしまいました。でも、ただの椅子じゃないのですから仕方がありません。

 

他の各部はまた乗り始めてからご紹介しようと思いますが、ユーザーズ・マニュアルがまた立派だったので、次回それをご紹介します。

f:id:kayakadv1:20170509164331j:plain☆ 真新しい美しい艇体 ☆

f:id:kayakadv1:20170509164115j:plain☆ゲンブツを前にすると…大きい!☆

さらば日本マリン熱 から25年経って  その1

92年に私は「さらば日本マリン熱」ダイヤモンド社)を出版させていただいた。

題名どおり、日本のマリン熱は燃やしてもすぐ消えてしまうくらい素地ができていないということが表の要点。

素地というのはひとつ、海をとりまく法律や環境。

船を操船するのに「免許」、無線を発信するために「免許」、船を買うと「船舶検査」……この類は多数例を挙げて説明した。ただ、これらは今さら私が指摘しなくても、先輩達が言ってきたことだ。

いっぽう、日本のマリン事情を鍋に入れて煮詰めていくと、最後に結晶というべきかコゲというべきか底に残るものがある。それが何だかはじめはわからなかったが、あろうことか、よく見てみるとその正体は「私たち日本人特有のマインド」だったというのが裏の要点、言いたかったオチだ。

 

ニュージーランドやアメリカで海の業界を経験した私は、日本の海をとりまく環境がいかに世界的に珍しいかがわかった。日本は奇跡的に素晴らしい国だということも伝えたいが、ことマリン事情においては、先輩方が指摘する“(海洋先進国に)遅れてをとっている”のでははく“違う”ということをわからないと話が始まらない。

 

どうか試してみてほしい、あなたの家族や友達に「ボートで海行って釣りしたいから、今度、船の免許取りに行くんだ」と言ったら、どういう反応を示すか。

すごいね~、いくらかかるの? 試験は難しいの? 使う機会あるの? と聞く人はあっても、遊びで船を動かすのに免許があるなんておかしいよ、と指摘する人はまずないだろう。

車やバイクなど、乗り物に乗るには「免許」という社会に慣らされているからだ。不思議に思わない。

世界中どこを見ても、遊びの船で遊びに行くのに、無線機を使って近くの船と交信するのに国務大臣が発行する免許証をもつ人でないとダメ!、とする国は日本くらいなのに。

 

このブログで25年経った「その後」を追っていきたいと思う。さすがに25年の間に制度が変わったところもある。

だが、大筋は何も変わっていない。

タンデムアイランドに乗る前からすでに冒険?

昨日は、Hobie Cat社 タンデムアイランドの受け入れ準備のために車のキャリアを購入しました。

驚いたことに、自分の車に着ける場合、メーカーの指示だと前のバーと後ろのバーの間が60cmしかないのです。

カタログ値で564cmもの船体を60cm幅で支えるのは・・・安定が悪いし船体への負担が大き過ぎます。

少なくても納品して自宅に持ってくる間だけでももつ細工をしようと思います。

あと、車庫に格納すべくコンクリートの天井にアンカーボルト用の穴を8か所開けました。

以前から持っていたハンマードリルで1穴90秒かかるところを、業者さんからお借りしたプロ仕様のロータリー・ハンマードリルだと3秒でできました。

コンクリートの粉がガレージ中に蔓延して、どこから入ったか、口の中も少しジャリジャリ。これからやろうとするかたは、”少しだから”と言わず、ぜひ口と目(あと髪)はガードしましょう!

ガレージの天井にマスキングテープを使って、だいたいこんな大きさ…と貼ってみたら、いっぱいいっぱいです。船体が5mm大きくて入らない…ということにならないか心配です。

考えてみれば当たり前でしたが、車庫って床が水平でもないし、奥と手前では天井高さが違うのです。限られた中で事を解決させるのは大変です。

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innoのキャリアを付けてみました。前後のバーの間隔は70cm弱・・・と狭い。

規定だと60cmだけど、少しでもここは拡げたいところ

 

クラウンで運ぶ・・・ということ自体がすでに冒険!?

タンデムアイランドをお持ち帰り・・・その前に

 

Hobie Cat タンデムアイランドを自宅に持って帰る・・・これは結構大変そうです。

でも、マリーナに置いておけば、自分の銀行口座がもっと大変になるのですから仕方がありません。(購入したマリンボックス100 (神奈川県逗子市)では月額19,440円(税込)(入会金54,000円(税込)))

1日換算で648円。コーヒー1日4杯分・・・と換算するにはちょっと無理があるか(苦笑)。

 

今日は自宅で保管するための準備について書きます。

 

基本的に自由になるお金がそんなにありませんので、頭を使って安く、かといって”安物買いの銭失い” にならないようにやっていきたいと思います。

自宅にはコンクリート造りの地下車庫があります。保管するならここしかありません。

ただし、置くのではなく、天井に吊るすのです!

カタログを何度見てもタンデムアイランドはカタログ値で5.64mと長く、その数字が小さくなることはありません。オマケに60kg近い船体を安全に固定させるのは簡単ではないでしょう。

その全長に対し自宅の車庫の長さは5.50m…ここで既に14cm足りないのです。これだけでめげそうになります。

でも数学的には正方形の対角線は1.4倍にもなるわけですからそれに期待しましょう。

 

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 ☆ Hobie Cat カヤックのラインナップ 何度見ても… ☆

 

船体の長さだけではありません。忘れてはいけないのが車庫の高さ。

車庫には先住者、つまり車が鎮座するわけで、それが入れられるくらいに天井に余裕をもたせないといけません。タンデムアイランドの高さはフィッティングを付けたままで50cmくらいあります。

おまけにキャリアにのっけて運ぶ車は外の駐車場保管。自宅車庫にはちょっと背が高いヴィッツが収まっているのです。

 

不安です。

 

メインの船体だけでこれだけ心配していますが、それ以外にも2本のアマamas)というアウトリガー(全長4.7m)があって、これまたかなりの存在感です。

ですから、コンクリートの天井や壁に穴を開けて、アンカーボルトを打ってそこにロープか帯を通して船体を吊り下げ、アマと帆の付いたマストは壁ぎわに収納しようと考えています。

散々考えましたが、きっとこれでいけると思います。

 

今まで日曜大工をやったことの無い方だと、既製品と工事屋さんに頼らざるを得ないことになるでしょうが、私はそこを工夫で乗り切ろうと思います。

これから行う工事がうまくいけばいいのですが、失敗すると「最初からプロにお願いしておけば良かったね」という悲しい結果になりかねません。

でも、きれいに安全に保管できるように頑張ってみせます!

まだ、タンデムアイランド本体が手元に無いので写真がなくてごめんなさい。

 

補足:自分で書いておきながら、艇の保管料を1日換算するというのは、あまり賢いことではないと思いました。こういったレジャーに費やすお金は、1日換算ではなく、月ナンボの出費で、(お金では代えられない)非日常体験ができるとしたら・・・安い!(あるいは高い!)と判断した方が精神衛生上良いかも知れません。女性にはなかなか理解してもらえないと思いますけど。

タンデムアイランド 納艇の前にやっておくこと

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4月下旬に納艇となる私のHobie Cat社のタンデムアイランドですが、

買う前の出費に対するドキドキ感を経て、どんよりブルーな感じになっています。

なぜかというと・・・

1、自宅の車庫に入れる予定だが、奥行きがギリギリで収納できるのか…

2、あの重いタンデムアイランドを基本的には53歳の私一人で出し入れできるのか…

3、カートップして持ち帰る予定だが、あの重いタンデムアイランドを安全に搬送することができるのか…

これらの3つの心配が立ちはだかっているのです。

ん~どうしよう。

でも全部工夫して乗り越えていくのです!!もう契約してしまったのです!!

幸いに、Googleれば世の中のいろいろな方が工夫を凝らしているのを手元で見ることができます。

 

先日、はじめてバウ(船の前端)を20cmほど持ち上げてみましたが、血の気が引くぐらい重かったです。You Tubeではひょいと持ち上げている人がいたけれど、あれはもしかしてとっても力持ちのおじさんだったのでしょうか?

スポーツジムでは50kgとか持ち上げていた私ですけど力不足でしょうか?

心配事がどんどん増えて、乗る前から疲れてしまいそうです。

あ、ひとりで…というのは家族に力がある人がいないんではなく、私のやることへの理解が無いだけなんです。

 

まずは車(セダン)のキャリアを買うことから始めます。

わかってはいますが、船本体の予算だけでGoしちゃ絶対だめです。

でも、なるべく既製品を買わないで「頭」と「体」を使って安くあげてみせるぞ!!

犬を飼うことを決めたときに、ケージを買って置場を考えたり・・・の心境と似ていますが、重さが…重さが違うのです!